黄色いレンガの道をさがしている
昨年からエンジンをかけようにも、行き先がわからないからかけようがないような具合で、くすぶっているような感覚。もしくは、消化不良のような感覚。
ただ、なんとなく12月に入って、大切なプロジェクトがひと段落したところで、ギアがそちらに入らなくなった。
そちら、とは仕事のこと。
ここ2、3年は水を得た魚のように働いていた。
担当したお客様とのコミュニケーションが楽しくて仕方なかった。彼らの思い描いた世界を、現実に構築することで、彼らがこの上ない笑顔を見せてくれる。
ひと時だけの関係だけれど、それ故にいい思い出だけにしてくれる。お礼にともらった手紙やプレゼントは、目にするたびに名前こそ一瞬思い出せなくても、顔は瞬時に浮かぶ。
自分の結婚がダメになったときも、2日後にはお客様の結婚式に大喜びしていた。
感染症禍で物理的な勢いが落ちても、ハートの勢いは変わらなかった。
なのに。ふと、走り続けていた足が、歩みに変わった。
もともと、自分自身のことを一般平均よりも比較的弱いと感じている。
フィジカルもメンタルも燃費が悪い。回復が遅い。
自分なりにそのことをコントロールして、それらが言い訳にならないようにしてきた。
仕事というものには当然、社会的な責任があって、一緒に働く人にも故意に迷惑をかけたくないし、むしろプラスに働きかけたい。
そうなってくると、このコントロールはプライベートを調整して行われる。
そのことについて、疲れが出ていると気がついてしまった。
この職業は正直、”職種”として自己犠牲が自然な世界だと思う。比較的、強く。
これは自分だけが、ということではなくて”みんなそう”ということ。
世間はみんなそうだというけれど、それで保つ人と保たない人がある。
私はほんの少し、このままでは保たせられないと感じ始めたんだと思う。
だから少しずつ、走り方を変えてみる。
そのかわり、調整して向けていなかった方向に意識していく。
今年はもう少し、「仕事」以外のところにシフトしていく。その方がいいみたいだ。
そういえば、2022年という暦こそ変わったけれども、旧暦の新年まではまだ少しある。
占星術を学ぶ身として欠かせられない「宇宙元旦」——春分(12星座のはじめの星座に太陽が移る時)も、まだだ。
きっとそこまでに、新しくシフトしたい行き先への道に見当がつくのかもしれない。
2月は、サターンリターンもあるんだった…。
サターンリターン。これは占星術にあかるくなくても知っている人は多い。
土星は約30年の周期で同じ場所に戻ってくる。
人生のギアチェンジになるタイミングとして、生まれた日時とぴったり同じところに戻ってくる「サターンリターン」。
ちゃんと節目を迎える準備がはじまっているんだと感じる。
(「サターンリターン」についておもしろいインタビューがありました。▶︎約30年に一度の土星の帰還が意味するものとは?占星術研究家・鏡リュウジさんと漫画家・鳥飼茜さんの「サターンリターン」対談~Vol.1~)
暗い森を走り抜けるには必要だった。でもこれから大きな川を渡る必要があるみたいなんだ。
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