うかれたプレイリスト
2月26日になると途端に西洋っぽい空気が消え去って、大掃除だお節の準備だ、やれ正月の食事はだとか、お寺さんの空気になる。 お正月までなぜか神社の空気は来ない。 勝手にそんなふうに感じてる。 クリスマスソングが大好きで、12月になるとここぞとばかりにiPhoneに iTunesに入っているクリスマスソングプレイリストを同期する。 令和でも、MP3を同期する。 それはスティックの形をしたiPod shuffleを手にした時から蓄積されたMP3たちで、クリスマスソングと、26日以降も聴けるウィンターソングのプレイリストをそれぞれ作ってある。 先日担当したご新婦様が「この曲がいい。めっちゃ、うかれてて、かわいい」と曲を選んでいらした。 「うかれてて、かわいい」 なんと可愛い表現だろうとうっとりして、以来うかれてる曲を意図的に聴いている。 クリスマスソングなんて、ほんとに全部うかれてて、かわいい。 往年のホリデーソングもそうだけど、今のアーティストに目を向けても 「サンタさん、今年こそお願いを叶えて」 と言って恋人をねだってたりする。 素敵な人が現れますようにと現れる前から、現れた時の浮かれた気分を歌ってる。 何もかもがファンタジーで、そういうところが好きなのかもしれない。 現実的なものを無視しても許される ファンタジーを全面に見ても許される クリスマスばかりは、その背景からそんな気がして、普段脳内ファンタジーを繰り広げながら、現実と折り合いをつけてちょっと努力しながら生きてる人間としては、それもまた嬉しい。 まだちょっとだけうかれてたいから、ウィンターソングプレイリストはもう少し聴いていると思う。