鋭角天皇はマジで気持ち悪くて冷静でいられない

随分久しぶりに見た『かぐや姫の物語』のおかげで、スイッチが入ってしまって、呪いが復活してきた。

久しぶりにテレビがある環境でパチパチ仕事していて、金ローが始まった。

ジブリ映画『かぐや姫の物語』。高畑勲監督らしくダイナミックなアニメーション。初めて見たのも金ローだった気がする。

何が、どんな、スイッチを入れたかなのだけれど、単純なことで、この世の日本人女性が息を飲み、思わずフラッシュバックする例のシーン。

私がこうして喜ばぬ女はいないのだと、帝がかぐや姫を後ろから突然襲う(羽交い締めにする)シーン。

このシーンがいかにキモくて、「なんてリアリティなんだ」という語りも可能なのだけれど、先月久しぶりに身の毛がよだつようなことがあって、”スイッチ”が入ってしまった——。


このシーンで、背筋がゾッとした女性は多いはず。

実際に好意もない男性に、このように羽交い締めにされるまでなくても、頭をぽんぽんされたり、「俺のこと…どう…?ドヤァ」と見つめられたり、腰を抱き寄せられたり、そういうことをされた経験が悲しいことに女性の8割がた以上に見られるはず。

美醜や、容姿。モテるモテないは関係ない。この世には星の数ほど男がいて、それだけいればクズどころかゴミ以下の感性の生き物はそれなりにいるからだ。

不躾で、脳機能に障害でもあるのかと思わせるような男は、許可してもいないのに触れてくる。だいたいこういうオッサンたちは、まるで「男に——オレにモテるの、光栄だろ?」という態度なのがますます腹立たしい。

全身の毛穴が開く。髪が逆立つような感覚が走る。フリーズして、泣き出しそうになる。

けれどもそれらはコンマ数秒の時間もなく、気取られぬように笑顔になって喜んでいるふりをする。そっと男性の様子を見ながら、喜んでいるふりをして喜ばせて、隙を窺う。腕を掴まれたりしないように、少しずつ少しずつ、後ずさる。知り合いが手を振ってくれた瞬間、酔っ払っているふりをして、そちらに駆け寄る。まわりは「また今日もモテるね」と笑う。

30も半ばになっても、心身に染み付いた「かわいいコでいなきゃ」が発動する。

「男の人には、愛想良く、可愛がられなければ、生きていけない」

帝おっさんが多い。でも20代などの若い男の子でも、いる。

きっと歳をとっていけば、手を伸ばし始めるだろう。そこに、陰キャ・陽キャの境目もない。今はまだマイルドでも、それぞれのやり方で、同じように女性を「もの」として扱う思考回路を持っているやつはいる。

こういう奴らに出会ったあとは、なぜあの腕を叩き切ってやれなかったのかと後悔して、ヘラヘラと応対してしまう自分が穢らわしくて、殺してやりたくなる。「こんなに汚らわしい人間、そりゃあ数年で捨てられる」恋人関係も、信用できない。

残念ながら、こういう話は面と向かって誰にもできない。

自分が汚らわしい存在だから、誰のそばにも近寄ってはいけない気さえしてくる。



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