新月@山羊座「望んでください、そばにいたいのです」

 


今日は14時に山羊座にいる月が新月となりますね。

新月のアファメーションが大好きなので、毎月特別な日に感じます。


その人は、じっとこちらを見ていた。まるで、こころの奥底を覗き込むように。深海のように深い瞳が見透かしてくるようだった。

そうして、彼の人は予言を置いて去っていった。

以来あの目と予言にとらわれる瞬間がある。隠しておきたいものを見つけられたような、背筋になにかが蠢く感覚。それでもあのヴェールの下が気になってしまう。

誤ってはいけない

きっと正体を見破られてしまえば、恐れおののき消え去ってしまうだろう。
手の中をすり抜けていくシフォンの感覚だけが、きっと虚しく残るだろう。
それであれば手にしなければいいのではないか。

決して手を伸ばしてはいけない

そのとき、暗闇の神殿に風の音が入ってきた。
音も、光もなにもかもを吸い込んでしまうこの神殿に、一音の風がやってきた。
顔をあげるよりも先に、か細い手が頬に触れた。

ヴェールの下の顔が不思議とよく見えた。
周りの闇の方が深いからなのだろうか、黒いヴェールがかかったその顔がなぜだかよく見える。

微笑んでもいない。表情はむしろない様に思えるが、その眼差しにどこかで安堵してしまう。その手はほおを引き寄せて髪を撫でる。

ここにいてほしい?

意識を手放しそうになる。まどろんだ様なめまいの様な感覚の中で声が聞こえる。

消えないでくれるというなら 手放したくないのです
口を動かしたものと異なる言葉が漏れる。

では お傍におりましょう
時には照らし、時には闇を共にいたしましょう。戸惑うならば立ち止まれば良いのです。
あなた様が強く望んでさえくだされば、わたくしはここにいられるのです。
傍にいるかぎり、祝福の光が注がれるのです。
あなた様が、強くわたくしを望んでくださるのであれば
その光はあなたのものになる。


新月は、後光が差してアウトラインだけが浮かび上がる姿なので、”月”の性質を最も表す瞬間なんじゃないかなと思う次第です。

このエンディングなら「Halo/Beyonce」とかも在りですね。続編とかでそうなエンディング。


山羊座は真面目で堅実。秩序を重んじる。故に現実的な気がします。
現実的なのでちょっと現実的じゃないなと思うと諦めるというか、打算的と言われていますが「達成可能なこと」しか手を出さないところもある気がします。

「達成可能かどうか」

お、これ大事っぽいですね。

思い描かれた目的地があるときに「いや、そんなんwむりやんw」と諦めず、一度そこまでの道のりを描いてみてください。

障害はなんでしょう?
その障害は、なぜ障害たりえるのでしょう?

本気でその目的地への道のりを達成するなら、どんな障害も乗り越えるぞという気概を持ったとしたら…なにができますか。

障害、なのですが、いざそれを実行することは、意外と
「うんまあ、出来るんだったらそうしたいんだけどね」
というところでしょうか。

許されるものなら

出来ることなら

本来なら

「こうしていたい」「こう在りたい」

もしここが、普段生きている現実でなければそれは実行可能でしょう?
頭の中の、空想だけでもいいので実行してください。

ごっこ遊びをしているのだと思って、冗談を言うのと同じ様に行動してみてください。

うっかり、ぽろっとこぼした本音は

「え?そんなん思ってたん?それやろーよ!いいやん!」

と喜ばれるものかもしれません。


その人は、じっとこちらを見ていた。まるで、こころの奥底を覗き込むように。深海のように深い瞳が見透かしてくるようだった。


Photo by Benjamin Voros on Unsplash

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